下伊那郡阿南町新野地区を会場とする「第12回新野千石平ロードレース大会」(実行委員会主催、信濃毎日新聞社など後援)が2日、開かれた。今回は地区人口1293人(5月1日現在)を初めて上回る過去最多の1316人が県内外から応募。実際には1203人が出場し、沿道の声援を受けながら標高約800メートルのコースを駆け抜けた。 新野学校グラウンドを発着点に3、5、10キロの計3コースで年齢別や男女別などの25部門でタイムを競った。「高校生~40歳未満男性の部」(10キロ)には昨年より36人多い86人が出場。優勝した同郡泰阜村温田(ぬくた)の団体職員、早野吉信さん(24)は「参加者が増えるとレースも楽しくなる。最後の苦しい時に声援に励まされた」と話していた。 地元産の白菜や大根などを参加賞とし、豚汁などの無料サービスもあるのが特徴。春先の冷え込みで野菜の生育が遅れたが、農家が協力して人数分を確保した。 実行委員長の栗生勝由(くりゅうかつよし)さん(68)は「住民らの協力で、地区を代表する行事になった。運営を支える人の高齢化も進んでいるが、これからも多くの参加者を迎え入れたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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