「ここでしかできないことをきちんとやることが大事」。6日に長野市で記者会見した中野市出身の作曲家久石譲さん(62)は、新長野市民会館芸術監督としての意気込みをそう語った。会見には同市城東小学校5、6年生36人の合唱団が駆け付け、久石さんが作曲した1998年長野冬季パラリンピックのテーマソング「旅立ちの時」を合唱し、歓迎した。 同小6年の石川未来(みく)さん(11)が「この長野市で大人になっていく私たちが、久石先生の音楽に身近に触れられることがとても楽しみです」とあいさつ。合唱団はピアノ伴奏に合わせ、澄んだ歌声を響かせた。 久石さんは歌い終えた団員と握手。「音楽は自分も参加できる時が一番喜びを感じると思う。(新会館が)音楽を演奏して楽しめる、そういう空間になればいいなあと思います」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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