「うなぎのまち」を掲げる岡谷市で10日、同市堀ノ内の西堀保育園の園児が、ウナギの食文化について学んだ。地域の名物に触れてもらおうと市が企画。約70人の園児がウナギをつかみ捕りし=写真、かば焼き作りを見学した。 ウナギは、市内のうなぎ料理店や川魚店などでつくる「うなぎのまち岡谷の会」が提供した。園児たちは、園庭に置いた子ども用プールに入れた体長50センチほどのウナギ4匹を追いかけ回し、「ぬるぬるしてる」「逃げるのが速い」。両手で握り締めると「捕れた」と歓声を上げていた。 たれを付けながら炭火で香ばしく焼き上げる作業も園庭で見学し、出来上がったかば焼きは刻んで昼食のご飯と混ぜて食べた。 稚魚のシラスウナギ不漁による仕入れ価格の高騰で、岡谷市内でもかば焼きなどの値段は高止まりという。会長の今野利明さん(44)は「うなぎは岡谷の食文化。高くなってしまったけれど、家族と一緒に食べに来てほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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