岡谷市中央町のイルフ童画館は15日、父の日(16日)を前に、木製の小さな椅子に色を塗って父親への贈り物にしてもらう催しを初めて開いた。椅子の製作は、日ごろから椅子を手作りしてバザーなどで販売している諏訪郡富士見町の県諏訪養護学校高等部木工班の生徒たちに依頼。親子連れら24人が参加し、思い思いの模様や図柄に仕上げた。 椅子の座面は、子熊の顔のような愛らしい形。参加した3歳~小学6年の子どもたちは、大小の筆を使い分けながら、アクリル絵の具でチェックの模様やハート、星の形などを描いた。八ケ岳と諏訪湖の絵に「大好き」の文字を添えた岡谷市長地小学校4年の小平あかりさん(9)は「いつもお仕事を頑張っているお父さんに使ってほしい」。 同館の喫茶室で諏訪養護学校高等部の陶芸班が作った皿を使っている縁もあり、今回、椅子の製作を同校に依頼した。会場に駆け付けた木工班担当の中嶋広多郎(こうたろう)教諭(27)は「子どもたちの様子を伝えれば、生徒も喜んでくれるはず。もっと良い作品を作ろうという気持ちになるのではないか」と喜んでいた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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