全校児童4人で、県内の公立小学校で最も児童が少ない下水内郡栄村の秋山小学校で16日、地域住民と児童が一緒に楽しむ「秋山校区合同運動会」があった。前日の雨の影響で校庭ではなく体育館での開催となったが、計約80人が参加し、子どもも大人も元気な声を響かせた。 集落ごとに赤組、白組に分かれ、丸太切り競争や玉入れ、綱引きなどで得点を競った。児童による一輪車やダンスの発表もあり、子どもたちが練習の成果を披露すると、会場から手拍子が起こった。最後は参加者全員が輪になって、地区に伝わる民謡「のよさ節」を歌って踊った。 人口約300人の秋山地区では運動会の他、秋の文化祭、冬の雪上運動会も子どもたちが地域住民らと一緒に行っている。6年の阿部春香さん(11)は「他の学校ではないことだと思う。子どもが少ない分、みんな仲良しです」。毎年運動会に参加している福原勇一さん(89)は「みんな顔見知り。(運動会は)つながりを感じる場になっている」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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