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信州のおもてなし向上を 県観光部など「プロジェクト」

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 県観光部と信州キャンペーン実行委員会は近く、県民総参加で観光客の満足度を高める「信州おもてなし向上プロジェクト」を始める。観光客をもてなす心得などを収録したハンドブックを作り、優れた活動をしている個人・団体を募る表彰制度を創設。テレビCMも作って県民におもてなしの意識の向上を呼び掛ける。2015年春の北陸新幹線金沢延伸も見据え、観光事業者にとどまらず、あいさつや笑顔での対応を広め、信州観光の魅力の底上げを図る。  県や市町村、観光事業者などでつくる同実行委内に、推進組織となる「おもてなし向上部会」を設置。19日に開く総会で概要を説明する。  県民ぐるみの取り組みでは方向性を「大切なのは、『笑顔』と『あいさつ』と『気配り』」と定め、夏にもテレビCMの放映を始める。本年度重点とする観光事業者をタクシーと旅館・ホテルとし、業界独自の活動を促す。ハンドブックは4万部を作成し、事業者や団体に配布する計画。表彰制度は、手本となる活動をしている個人や企業、団体などを自薦他薦で募り、年1回表彰する。  県は本年度、県内主要観光地55カ所で、観光客にもてなしに対する満足度を7段階評価で尋ねる調査を季節ごとに実施する。まずは今夏の調査で現状を把握。最高ランクの回答比率の目標数値を定めて向上を目指す。  同部などは、企業や個人が観光客のもてなしについて活動内容を登録して、インターネット上で公開する「観光おもてなし宣言」を09年から実施するなど、これまでも県民運動を展開してきた。しかし、「効果はつかみきれていない」(観光振興課)のが現状。一方、リクルートライフスタイル(東京)が旅行について12年に実施した調査では、「地元の人のホスピタリティ(もてなし)を感じた」の項目で、長野県は都道府県別で21位にとどまっていた。  県観光振興課は「有名観光地を巡る団体ツアーから、個人旅行へと旅行形態が変わり、観光客が地域の人と接する機会は増えている。新幹線延伸までに一定の成果を出したい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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