地検松本支部は19日、岡谷署と県警少年課が児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで逮捕、送検した茅野市長峰中学校の男性教諭(41)を不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。 教諭は、昨年11月上旬にインターネットの出会い系サイトで知り合った南信地方の当時中学2年で14歳の少女が18歳未満と知りながら、現金を渡して諏訪市内のホテルでみだらな行為をした疑いで、5月31日に逮捕された。 同署などによると、教諭は当初、「18歳未満とは知らなかった」と容疑を一部否認。その後の同署などの調べに、18歳未満と認識していたことを認める供述をしていた。 一方、教諭の代理人弁護士は19日、取材に対して「(少女が)18歳未満という認識はなかったという主張が認められたと考えている」と述べた。地検側から不起訴とした理由は聞いていないとし、「教諭はコメントを差し控えたいと話している」とした。 県教委義務教育課は「できるだけ早く本人から聞き取り調査をした上で、(県教委としての)処分について判断したい」としている。 長峰中の羽生武彦校長は「教育現場に大きな影響を与えたことをあらためておわびしたい。信頼回復に向けて誠心誠意取り組んでいく」、茅野市教委の牛山英彦教育長は「市内小中学校の全教職員を対象に、法令順守を徹底する研修を7月下旬に開きたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧