上伊那郡飯島町田切の馬肉加工業「大成」が一部の加熱用馬肉を生食用と偽装表示し販売していた問題で、県警が20日にも、商品の品質などを誤認させる行為を禁じた不正競争防止法違反の疑いで、偽装を指示したとされる40代の同社前役員ら2人を逮捕する方針を固めたことが、19日、捜査関係者への取材で分かった。 同社と、依頼を受けて調査した弁護士は3月中旬、2011年ごろから偽装を始め、馬刺しや馬肉ユッケとして少なくとも32トンを卸業者に出荷、販売していたと説明。少なくとも昨年1月24日~ことし2月末ごろに偽装したことを確認したとしていた。 同社は、石川県の焼き肉店2店でことし2月に食事をした4人から腸管出血性大腸菌O157が検出された問題で、共通して食べた馬肉ユッケを加工。この問題をきっかけに独自に調査し、偽装が判明したという。 県警生活環境課と駒ケ根署はことし3月、同法違反の疑いで本社や前役員宅などを家宅捜索し、伝票や帳簿類などを押収していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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