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入札不調の岡谷市民病院の工事費 市、再見積もり11億円増

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 岡谷市は20日、岡谷市民病院建設事業の工事費をあらためて見積もった結果、総額は11億7200万円増の81億4200万円になると明らかにした。本体建築工事の一般競争入札と、その後の随意契約の協議が不調に終わったため、建設作業員の賃金コストに当たる労務単価と資材価格の上昇分を反映して再見積もりをしたという。同日の市議会新病院建設特別委員会(非公開)で説明したが、取材に対し増額分の詳しい内訳などは明らかにしていない。  市は、開会中の市議会6月定例会に再見積もりを反映させた本年度病院事業会計補正予算案を提出。可決されれば速やかに入札を再公告するが、2015年5月の開院予定は1、2カ月程度遅れる見通しとなった。  市は当初、国土交通省が示した12年度の労務単価などを基に工事費を積算。今回は、県平均で12年度比18%ほど引き上げられた13年度の労務単価で計算した。建設資材も「市場調査をし、5月時点の最新の価格で見直した」(市病院事業)としている。増額分の財源には企業債(借金)を充てる。  今井竜五市長は「業者側を赤字にする訳にもいかない。開院時期を守りたい思いはあったが、必要な工期はかけないといけない」と話した。  同病院の本体建築工事は、5月上旬の入札に参加した1共同企業体(JV)と1社が、ともに事前公表されていた予定価格を上回る額で応札する異例の事態に。市は随意契約を目指して協議をしたが、これもまとまらなかった。  国交省は12年度までの労務単価に基づいて契約した工事でも、業者側が請負額の変更協議を請求できるとの特例措置を自治体に通知している。岡谷市は、既に落札業者が決まっている電気設備などの工事費についても業者から協議を求められることを見越し、補正予算案に労務単価引き上げ分を盛る。(長野県、信濃毎日新聞社)


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