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いじめ防止条例 高森で可決 県内初 町全体で取り組みへ

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 下伊那郡高森町議会は6月定例会の20日、「町子どもいじめ防止条例案」を全会一致で可決、閉会した。同町の高森中学校生徒会が2008年度に定めたいじめ防止の独自目標「小原ケ丘(こばらがおか)憲法」の理念を町全体で共有しようと、町が条例制定に踏み切った。町教育委員会によると、いじめ防止に特化した条例は県内初で、同日施行した。  同条例は、いじめ防止に向けた家庭や小中学校、町などの役割を示し、深刻な事案には専門家を交えた「町いじめ防止専門委員会」を設けて対応する内容。具体的には、家庭はいじめは許されない行為だと子どもに教える、小中学校はいじめを認知したら速やかに対応に当たり町に報告する、町はいじめの未然防止や解決のための施策を講じる―と明記した。  条例案の可決を受けて、熊谷元尋町長は「町全体でいじめ防止や深刻化に至らないための取り組みを始める第一歩となる。条例を周知し、いじめ防止に向けた機運を高めたい」と述べた。高森中の酒井正浩校長は「条例によって今まで以上に連携が取りやすくなり、スムーズな対応ができるようになる」と話した。  同校生徒会は本年度、いじめ対策本部を設置して取り組みを強化。条例案可決について生徒会長の三石賢志郎君(15)は「小原ケ丘憲法が町の条例に発展したことは誇らしい」と語った。  町は当初、条例案を3月定例会に提出予定だったが、意見募集で丁寧な説明を求める声があったことから提出を見送った。町教育委員会が、小中学校の関係者らとの意見交換会を計9回開催。その意見も踏まえて条文を分かりやすい表現にした上で、町が6月定例会に提出した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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