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競合私大異論相次ぐ 松本市長「広く意見を」 県立大構想

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 県が24日に県短期大(長野市)を四年制化して新設する県立大の基本構想を決定、発表したことについて、競合する学部、学科がある県内私立大の学長らから異論が相次いだ。  構想に管理栄養士受験資格が得られるコースの設置が盛り込まれたことについて、同様の課程がある松本大(松本市)の住吉広行学長は同日午前、取材に「彼(阿部守一知事)がそういうふうに言っただけで、認めることができない」と強調した。  構想案取りまとめから1週間足らずで県が決定したことについて「なぜそんなに焦っているのか」と疑問視。管理栄養士受験資格を得ることができるコースの有無で変わる関連予算の差を明らかにしていないとも指摘し、「予算が具体的になった時点で県民がどういう判断をするかは分からない」とも指摘した。  今後は県内の他の私立大や私立大がある自治体と連携して反対運動を続けると説明。大学の新設を認可する文部科学省にも何らかの働き掛けをする考えも示した。  松本市の菅谷昭市長はコメントを出し、「21日に知事に慎重に判断いただくよう要請文を提出したが、その矢先に県議会の議論を待たず、構想案に沿って進める旨の意志が表明された」と指摘。「いささか性急な決断ではあるが、具体化するに当たっては広く県民の意見を聞いて、成案とするよう求めたい」とした。  一方、新県立大と経営系の学部、学科が競合することになる諏訪東京理科大(茅野市)の河村洋学長は「経営系の学部学科は既存の県内私立大にたくさんある。重ならないようにしてほしいと一貫して申し上げてきたにもかかわらず、取り入れられなかったことは遺憾だ」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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