長野市の鷲沢正一市長は25日の定例会見で、本体建設工事の入札価格が予定価格を上回り、2回続けて入札が保留となった新長野市民会館について、「(予定した7月の着工が)遅れることは間違いない」とし、完成の時期も「若干延びる可能性はあるだろうなと感じてはいる」と述べた。 2回目の入札で最低価格を入れた共同企業体との随意契約も不調に終わり、市は予定価格を再計算して入札をやり直す予定。鷲沢市長は「7月の頭に公告し、同月末ぐらいに入札をやることになると思う」との見通しを示した。 再入札の予定価格は、県平均で2012年度比18%ほど上昇した13年度の労務単価などを反映して計算する。市第一庁舎・長野市民会館建設事務局は取材に「入札を終えた庁舎や設備の工事は、業者の求めがあれば契約額を見直す方針で、事業費が(予定の)151億円を超える可能性もあると考えている」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)
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