防水シート車に接触　恵那山トンネル上り線

　中日本高速道路（名古屋市）は、対面通行になっている中央道恵那山トンネル上り線で換気ダクトの防水シートが天井板から垂れ下がり、トンネル内を走っていた車両に接触したと２７日、同社のホームページで発表した。 　同社によると、２６日午後１０時半ごろ、走行中の大型トラックに防水シートが当たってサイドミラーが破損。また、ここを通過した乗用車の運転手からは、防水シートがフロントガラスに当たって油が付いたとの連絡があった。 　同社が確認したところ、現場は岐阜県側から約３キロの同県中津川市内。長さ２１５センチ、幅約９０センチ、重さ５・５キロのゴム製の防水シートが天井板から垂れ下がっていた。路面には同様のシート５枚が落ちていた。 　同トンネル上り線には、８カ所に天井板が設置されている。同社は７月９日午後１時～１０日午前６時に上り線の天井板を撤去する。防水シートは換気ダクトの水が路上に落ちないようにダクト付近に設置していたが、天井板撤去工事に向けて換気ダクトから取り外し、天井板の上に置いていた。それが風にあおられて落下したという。 　同社名古屋支社広報・ＣＳチームは「車のフロントガラスに落ちてきたり、落ちたシートを車輪で巻き込んだりしたら事故になる恐れがあった」とした上で、「迷惑をおかけして申し訳ない。緊急点検を実施し、安全を確保した」としている。（長野県、信濃毎日新聞社）