八ケ岳連峰の北横岳(2480メートル)山麓にある茅野市北山の「北八ケ岳ロープウェイ」山頂駅(2237メートル)に29日、屋外展望台が完成した。ロープウエーを運営する第三セクターの北八ケ岳リゾート(茅野市)が昨年から進める施設改修の一環。早速、訪れた観光客が展望台からの眺望を満喫していた。 「スカイアイ2237」と名付けられた展望台は、山頂駅内の喫茶コーナーから出入りでき、長さ20メートル、幅4メートルの広さ80平方メートル。段差をなくし、高齢者や車椅子利用者でも眺望を楽しめるようにしたのが特徴だ。駅の前に広がる溶岩台地「坪庭」が見渡せ、中央・南アルプスの山々を望むことができる。 この日開いた完成式には、観光関係者ら約50人が出席。同社はこれまでも、山麓駅へのエレベーター設置や、坪庭近くまで階段を使わずに行けるよう木製スロープを設けるなどの施設改修を進めてきた。荻原芳一(おぎはらよしいち)社長(65)は「バリアフリー構造で、どんな方でもお越しいただける。この素晴らしい景観を、ぜひ大勢の人に楽しんでほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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