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「エコパーク」活用に力 志賀高原 スキー以外も魅力PR

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 下高井郡山ノ内町の志賀高原観光協会が、スキー以外の高原の魅力を伝えようと、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録されている「志賀高原ユネスコエコパーク」(長野、群馬両県)の活用に力を入れ始めている。本年度は、林間学校の子どもたちや一般の行楽客が、エコパークを通して環境について学ぶプログラムづくりに取り組む。30日は千葉県からツアーで来た観光客のトレッキングにガイドを派遣し、エコパークを意識した自然解説を試みた。  「それではユネスコエコパークに入りましょう」。志賀高原ガイド組合の倉田じゅんさん(52)=中野市柳沢=はそう言って60、70代が中心の約20人のトレッキング客を志賀高原の森に導いた。エコパークの中心部近くにある大沼池まで往復約10キロを5時間余りかけて歩いた。  倉田さんは、草花や森の成り立ちの解説に加え、自然と人間との共生を目指すエコパークの理念について説明。「志賀高原の大自然を守り、その恵みの水を利用しておいしいブドウやリンゴを作っている」などと話した。千葉県佐倉市から参加した久米村一枝さん(70)は「エコパークのことを初めて聞いた。印象的な話ばかりだった」と楽しんでいた。  同観光協会は今夏、林間学校で訪れる子どもたちにも、エコパークでの環境学習を試行的に体験してもらう予定。学校側の意見を聞くなどして内容を固め、来年度からの誘客に役立てる。  同観光協会の春原良裕会長は「志賀高原でしか体験できない『商品』に育てたい。スキー修学旅行向けの内容も考え、スキー以外の志賀高原の魅力も伝えたい」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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