みんなの党は30日、7月4日公示、21日投開票の参院選県区(改選定数2)に新人で元会社員の角(すみ)恵子氏(33)=東京都目黒区=を公認候補として擁立する方針を固めた。2日、県庁で記者会見する。角氏は信濃毎日新聞の取材に「子育てや介護支援など女性目線の政策はもちろん、規制改革など民間活力を生かせる政策を訴えたい」と述べた。 県区では、これまでに民主、自民、共産各党と、諸派、無所属の現新5人が立候補を表明。第三極のみんなの党が公示直前に擁立にこぎ着けたことで、県区は現新6人による選挙戦となる公算が大きくなった。 角氏は茨城県取手市出身。日本大法学部を卒業後、損保会社に勤務。2010年7月の参院選、昨年12月の衆院選で同党が擁立した候補の事務所でボランティアをし、党の政治塾にも通った。6月23日投開票の都議選で目黒区(定数3)から同党公認で立候補し、落選した。近く県内に住所を移す。 みんなの党の候補擁立をめぐっては3月、日本維新の会との選挙協力で県区ではみんなに候補を一本化することで両党が合意。その後、日本維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦発言などを受け、みんな側は日本維新との選挙協力を解消し、井出庸生氏(衆院比例北陸信越)と党本部が独自候補の擁立を模索してきた。 県区では、民主党現職の羽田雄一郎氏(45)、自民党現職の吉田博美氏(64)、共産党新人の唐沢千晶氏(42)、政治団体幸福実現党新人の味岡淳二氏(54)、無所属新人の神津ゆかり氏(46)の5人が立候補を表明している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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