Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

小布施で楽しむ北斎の「富士」

$
0
0

 江戸時代の浮世絵師葛飾北斎(1760~1849年)の作品を所蔵する上高井郡小布施町の北斎館は1日、富士山を描いた多色刷り版画の代表作「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」の全46作品を並べた企画展を始めた。普段は数点ずつの展示だが、富士山の世界文化遺産登録を記念し、全て展示した。富士山を含む風景や当時の人々の暮らしぶりが楽しめる。  富嶽三十六景は当初は全36作だったが、人気のため10作が追加された。欧州産顔料を使った鮮烈な青色が基調だ。  富士山の黒い山肌に稲妻が走る「山下白雨(さんかはくう)」、せり上がる大波と、遠くに見える富士山の対比が見事な名作「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」をはじめ、富士山に登る人々を描いた「諸人登山(もろびととざん)」などを展示している。富山県南砺市から訪れた理容業竹村信夫さん(68)は「やっぱり富士の捉え方がうまいね」と見入っていた。  北斎はこの他にも富士山を描いた作品を多く残しており、橋本健一郎館長(70)は「北斎の愛した富士の風景を堪能してほしい」と話している。8月31日まで(午前9時~午後6時、期間中無休)。入場料は大人500円、高校生300円、中学生以下無料。問い合わせは北斎館(電話026・247・5206)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>