塩尻市洗馬小学校の全校児童が3日、学校近くの畑3アールで、自分たちで育てた地元特産のレタスを収穫した。ことしは4月に地元でも凍霜害が出て、児童らは被害を受けないようシートで覆うなど大切に育ててきただけに、直径15センチほどに育ったレタスを手に笑顔を見せた。 この日は276人が作業。高学年は、持参した包丁でレタスの根元を切って約2千個を収穫し、低学年が畑の脇へレタスを運んだ。その場で食べる児童もいて「甘い」。近くの児童館や商店に届け、1人3~4個を持ち帰った。同日午後は児童らが洗馬農協の販売所で約460個を売り、即日完売する人気だった。 洗馬小のレタス栽培は10年ほど前から続けている。ことしは4月に種をまいて5月に苗を定植した。同市では4月の凍霜害で、レタスに約8600万円の被害が出ており、児童らは苗が枯れないようシートで覆うなど対策をしてきた。5年生の山崎ほのかさん(10)は「霜があったけど、丸みがあるレタスになった。おいしいと思う」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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