南佐久郡川上村川上第二小学校に「ボルダリング」用の人工壁が完成し、3日、児童が初挑戦した。ボルダリングはロープなどを使わないロッククライミングで、人工壁を使って室内で楽しむことができる。村教育委員会や設置した都内の業者によると、県内の小学校での設置は珍しいという。 同村川端下(かわはけ)の廻(まわ)り目平(めだいら)はロッククライミングの名所として全国的に知られており、同校児童は毎年、自然教室の中で初歩的なクライミングを体験している。人工壁は、児童にクライミングをスポーツとして身近に感じてもらおうと設置した。 体育館の一角に設置した壁は、縦2・7メートル×横6・3メートル。手でつかんだり足を掛けたりする突起は「ホールド」と呼び、目標地点までの難易度ごとに赤や黄色などに色分けしてコースを示している。安全を考慮して壁の下にはマットを敷く。 この日は、廻り目平でロッククライミングをしている国際山岳ガイドら3人が指導した。「足を掛ける時はつま先を使うように」などと説明を受けた子どもたちは、1人ずつ挑戦。次につかむホールドの位置を教えられながら目標地点に着くと、「やったー」と大きな声を上げた。 6年生の原純夢(じゅんむ)君(11)は「ゴールへ行くまでにいろいろな進み方があって面白い。たくさん練習して岩場も登ってみたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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