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霧ヶ峰・踊場湿原への火災影響は 諏訪市教委3年かけて調査

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 諏訪市教育委員会は4日、同市郊外の霧ケ峰で4月に起きた大規模火災により約3・5ヘクタールが焼けた国天然記念物の踊場(おどりば)湿原(約28ヘクタール)で、8日から植生への影響を調べるモニタリング調査を始めると発表した。専門家3人に調査を依頼し、約3年かけて植生の変化や回復状況を調べる。  火災では同湿原東側のアシクラ池周辺部が焼け、湿原の特徴的な植生でスゲ類が丸く固まった「ヤチボウズ」の一部などが燃えた。その後、上部からはスゲ類とみられる植物が芽吹いている。  調査は、湿原内の草原部を霧ケ峰自然環境保全協議会座長の土田勝義・信州大名誉教授、湿地部を元小学校長で上伊那教育会上伊那郷土研究室所属の田中茂さん、アシクラ池の水質を信大理学部の戸田任重教授が調べる。いずれも同湿原での調査経験がある。既に文化庁の同意も得た。  調査は延焼地の草原部と湿地部に四角い区画を計22カ所設け、区画内に生えた植物の状況を継続的に調べる。ヤチボウズとミズゴケは延焼が及んだ深さや群落への影響、池の水質は水素イオン指数(pH=ペーハー)や栄養塩類の濃度を調べる。(長野県、信濃毎日新聞社)


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