恵那山トンネルの天井板、撤去終了

　中日本高速道路（名古屋市）は４日、中央道恵那山トンネル下り線（下伊那郡阿智村―岐阜県中津川市、全長８４８９メートル）に設置された天井板約１万７千枚の撤去作業がほぼ終了したと明らかにした。９日午後１時までに換気用のジェットファン７機の設置作業などを終える予定という。 　同社によると、天井板の撤去には長さ約３０メートル、幅約６メートルの自走式の特殊台車を使用。６月２１日から長野、岐阜両県側から順次作業を進め、今月３日夕に台車による作業を終えた。ただ、天井板の両端がアーチ状の壁に接する部分には、天井板の一部やコンクリート製の受け台が残っている箇所がある。同社はこれらの撤去も進めるとともに、ジェットファンの設置や天井上部の補強作業を行う。 　岐阜方面へ向かう同トンネル下り線は９日午後１時から通常の交通に戻る予定。上り線は、飯田山本（飯田市）―中津川インター（中津川市）間を通行止めにし、同トンネル上り線内の８カ所にある天井板の撤去作業などを行う。上り線も通常の交通に戻るのは１０日午前６時の予定だ。（長野県、信濃毎日新聞社）