県短大（長野市）を四年制化して新設する県立大の基本構想について、阿部守一知事は５日、定例県会閉会後の会見で「逆戻しをしていくことは考えていない」と述べ、管理栄養士養成課程などでの競合を懸念する県内私立大などの反発はあるものの、基本構想を見直すつもりはないことを強調した。
阿部知事はその上で、今後はカリキュラムなどの具体化に入る―との見通しを示し、「そういう場面においては引き続き意見を聞いていかなければならない」とした。一方、私大から反発が出たことに対する県側の反省点として、「県は今まで高等教育に対して関心が薄すぎた」と述べた。
また、「（私大側からは）グローバルな視点を打ち出すとか、リーダー育成をやっていくとかいう部分については、県が志を持ってやっていくべきだ、という指摘をいただいている」とし、今後の進め方について、私大の意見を聞くだけでなく、県の考え方や県立大の目指す方向性を県民に広く伝えていく努力が必要との考えを示した。（長野県、信濃毎日新聞社）
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県立大の基本構想「逆戻しは考えない」と知事
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