県会6月定例会は最終日の5日、「総合5か年計画」に基づく施策を進めるため、総額132億4400万円を追加する本年度一般会計補正予算案(1号)、知事ら特別職や県職員の給料などを7月から引き下げたことなどに伴い、総額44億3300万円を減額する同補正予算案(2号)をそれぞれ可決し、閉会した。二つの補正予算案の成立で本年度一般会計予算額は8387億円余となった。 1号補正予算案では、国の「地域の元気臨時交付金」48億3500万円を積極活用した。航空宇宙産業の育成・強化に乗り出し、金属部品の特殊工程を行う貸し工場の整備に5千万円を計上。食品開発の企画から商品化までを支援する「しあわせ信州食品開発センター」の整備に向け、1911万円を盛るなどした。 この他、中南信初の公立中高一貫校となる諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)が来春開校することに伴う条例案など22議案を可決。県市長会が出した国民の祝日としての「山の日」制定に向けた取り組みを強化するよう求める陳情など、請願や陳情計15件を採択した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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