県上田保健所は6日、東御市和(かのう)の宿泊施設「大田区休養村とうぶ」で食事をした小学生ら男女47人が、ノロウイルスによる食中毒になったと発表した。10人が市内の病院に入院したが、全員快方に向かっているという。同保健所は施設の飲食部門に、同日から3日間の営業停止を命じた。 同施設は東京都大田区が所有。花岡利夫東御市長が社長を務める「信州東御市振興公社」が運営する。 同保健所によると、6月26~29日に同区の二つの小学校の6年生と教員計153人が宿泊。児童42人と教員5人が27日夜から腹痛や嘔吐を訴えた。同施設は26日夜から28日夜にかけて計5回食事を提供したが、原因となった料理は分かっていない。 都が検査した患者13人と、県環境保全研究所(長野市)が検査した調理従事者1人の便からノロウイルスが検出された。同施設の岩下欣弘(よしひろ)支配人(52)は6日、「子どもたちに申し訳ない。原因を調査中で、再発防止に努めたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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