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駐留特攻隊員の軌跡、遺墨や写真など展示 松本市立博特別展

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 松本市立博物館で6日、特別展「戦争と平和展特攻兵が飛び立つとき―松本から知覧(ちらん)へ」が始まった。同展は、2011年に松本で国連軍縮会議が開かれたのを機に同館が始め、3回目。近年、同市に駐留していた特攻隊の研究が進んだことから、昨年に続きテーマにした。戦争の犠牲になった若い隊員たちの軌跡などをたどっている。  太平洋戦争末期、松本にいた特攻隊員の遺墨や写真など、資料105点を展示。市内の浅間温泉に滞在し、沖縄戦に向け陸軍松本飛行場から九州に飛び立った特攻隊員が残した遺墨には「当(あた)って皆を安らかにせん」「必沈」などと書かれている。市内の国民学校の元教員(故人)が、特攻隊員に書いてもらったとみられ、隊員の写真を収めたアルバムとともに展示した。  1945(昭和20)年、学徒動員で松本第二中学校(現松本県ケ丘高校)の生徒が作った長さ3・7メートルの戦闘機の木製燃料タンクも目を引く。  出撃基地があった鹿児島県南九州市の「知覧特攻平和会館」から提供を受けた資料なども展示。住民が出撃前の特攻隊員を歓待した際に着たドレス風の衣装などがある。  松本市立博物館学芸員の関沢聡さん(53)は「隊員たちが残した言葉に込められた思いを感じてほしい」と話していた。  27日午前10時半~正午には、特別講演会「特攻隊員の心に学ぶ~命の尊さと親子の絆」と題し、知覧特攻平和会館の語り部、川床剛士(かわとこたけし)さんが講演する。定員80人。申し込みは10日から同館(電話0263・32・0133)へ。特別展は8月25日まで。(長野県、信濃毎日新聞社)


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