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県内、短めの梅雨 長野・松本・諏訪は平年以上の降水量

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 統計開始の1951(昭和26)年以来、4番目の早さで6日に梅雨明けした県内。当初、雨は少なかったが、梅雨入りした5月29日から今月5日までの降水量は平年を上回ったところが少なくなかった。農業用水が不足し、6月初めにため池や田植え後の一部の水田が干上がった東御市も、平年を若干下回る程度だった。  同気象台によると、ことしの梅雨は38日間で平年より5日短かった。県内のアメダス観測点の降水量は平年比61~137%。主な地点のうち、飯田は160・0ミリと平年を大きく下回ったが、長野(146・5ミリ)、松本(183・0ミリ)、諏訪(235・0ミリ)は平年を上回った=グラフ。  6月上旬までは高気圧に覆われて晴れの日が多かったが、その後は梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、局地的な降雨もあって北部や中部を中心に雨が多かったためという。  東御市の降水量は146・5ミリで平年(155・8ミリ)をやや下回った。ため池などが干上がった同市八重原(やえはら)では、北佐久郡立科町の女神湖から用水への放流量を増やした他、飲料用井戸水をため池に放流して危機を乗り切り、6月中旬以降は雨に恵まれて水田に水が行き渡った。  コメを海外輸出している若手農家グループ「八重原米研究会」の笹平達也会長(37)は「最も遅い田んぼで田植えが約1カ月遅れたが、全体としては収量に影響はなさそう」。八重原土地改良区によると、管理する八つのため池のうち、七つが十分な水量に戻っており、大森公高副理事長(64)は「夏場は大事な稲穂の形成期なので、適度な雨に期待したい」と話していた。  一方、県内の主要5地点の梅雨の間の平均気温は平年より0・7~1・3度高かった。後半にかけて大気の状態が不安定になった日が多く、日照時間は平年の71~98%だった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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