松本市島立の堀米地区で7日、県無形民俗文化財の「裸祭り」があった。地区の子どもたちが大小ののぼり旗を担いで、「オンヤーサー、モンヤーサー」と勇ましく声を上げながら練り歩いた。 地区の小学生85人が参加。男子はふんどしに鉢巻き姿、女子は体操着姿で津島神社を出発し約1時間かけて地区を回った。住民らが「頑張れー」と励ますと、子どもたちはいっそう声を張り上げて、最後は神社横の池に飛び込んで身を清めた。 祭りは江戸時代中期に疫病払いなどのために始まったとされるが、詳しく記録した文献はなく掛け声の意味も分からないという。 沿道で行列を見ていた地元の深沢茂樹さん(86)は「自分も歩いて楽しかったのを思い出す。子どもたちの姿が頼もしい」。参加した島立小5年の吉沢佑弥君(10)は「暑かったので池に飛び込んで気持ち良かった」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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