中央道恵那山トンネル下り線(下伊那郡阿智村―岐阜県中津川市、8489メートル)の天井板撤去工事に伴い、同トンネル上り線を含む約13キロ区間で続いていた対面通行は9日午後1時で終了した。岐阜県方面へ向かう下り線は通常の交通に戻った。上り線は飯田山本(飯田市)―中津川インター(IC)間を通行止めにして、対面通行用にセンターライン上に設置したポストコーンの撤去などを行う。上り線も通常の交通に戻るのは10日午前6時の予定だ。 6月21日から対面通行だったのは長野県側から網掛(あみかけ)トンネル(阿智村)―恵那山トンネル―神坂(みさか)トンネルを含む区間。制限時速40キロとし、ペースカーを走らせて通行車両の速度を抑えてきた。28日未明には神坂トンネル内で大型トラックなど4台が絡む玉突き事故があり、飯田山本―中津川IC間が通行止めになった。また、6月23、30日、7月7日の日曜日には名古屋方面へ向かう最大約11キロの渋滞が発生した。 この工事は、9人が死亡した昨年12月の中央道笹子トンネル(山梨県)天井板崩落事故を受けて実施。同トンネルと構造が同じ恵那山トンネル下り線で、コンクリート製の天井板約1万7千枚を撤去して、換気用のジェットファン7基を設置した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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