旧中山道の宿場町の面影を残す木祖村薮原地区で12日、伝統の「薮原祭り」が2日間の日程で始まった。7月8、9日に固定していた祭りはことしから、住民が参加しやすいよう7月第2週の金、土曜日に変更。獅子を載せた山車2基が繰り出し、若者の威勢のいい掛け声とにぎやかな笛や太鼓の音が地区内に響いた。 祭りでは、旧中山道の北側から上獅子、南側から下獅子の山車が出発。山車同士が擦れ違う際、獅子舞を披露し合う「寄け合い」が最大の見せ場だ。上獅子は勇壮な、下獅子は優雅な舞を披露し、見物客から大きな歓声が上がった。 13日も地区内を山車が繰り出す。祭りの保存会長、牛丸恒明さん(75)は「週末開催になった祭りを多くの人が見に来て、好きになってもらいたい」と期待していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧