全国から５００人、岡谷で迫力の男声合唱

　日本男声合唱協会（愛知県）は１４日、全国各地の会員ら約５００人が参加した演奏会を岡谷市のカノラホールで開いた。県内からは、有志約３００人による信州合同男声合唱団と、同市を拠点とするやまびこ男声合唱団が出演し、迫力ある歌声を響かせた。 　信州合同男声合唱団は、花岡由裕さん（３３）＝諏訪市＝の指揮で、男声合唱組曲「月光とピエロ」を披露。ピエロが抱える悲しみやつらさを重厚な歌声で表現し、約１３００人の聴衆から大きな拍手が送られた。やまびこ男声合唱団は、愛知県の団体とともに男声合唱組曲「水のいのち」を歌い上げた。他に青森、神奈川、滋賀、広島の合唱団が出演。各地の会員ら約４６０人による「全国合同男声合唱団」が民謡で声を合わせた。 　同協会には計約１００の団体、個人が加入している。演奏会は１９７３（昭和４８）年から全国各地で２年に１度のペースで開いており、県内開催は初めて。実行委員長の鈴木〓(日ヘンに完)之（きよし）さん（上伊那郡辰野町）は「演奏会をきっかけに多くの人が男声合唱に関心を持ち、参加したり、聞きに来たりするようになればいい」と話していた。（長野県、信濃毎日新聞社）