飯田市美術博物館専門研究員で市臨時職員の男性(38)が、合理的な理由がないのに市人事課から半年間の契約が切れる9月末で雇い止めにする方針を伝えられたとして、男性を支援する有志らが16日、方針撤回を求める文書を署名を添えて同課に提出した。有志らによると署名は633人分。 これに対し同課は、男性には雇い止め方針を伝えていないとしている。 男性と代理人弁護士らは、男性が自身が加わっていた民間団体メンバーに関して行った発言を問題視した人が市に苦情を寄せ、同課が契約更新しない方針を示したと主張。男性は取材に、人事課から公務員として不適当な表現だと言われた、と説明している。 だが、代理人弁護士らは、発言内容は他者の尊厳や市職員の品位を損なうとは言い難いなどとし、「雇い止めの提示には合理的な理由がない」としている。 同課の三浦伸一課長は、市に苦情が寄せられたかどうかは明らかにできないとした上で、現在は男性の業務内容を調査しており、今後の対応は「調査結果に基づいて判断する」と述べた。 男性は2005年から同館に勤務し、半年ごとに契約更新している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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