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魚道の様子、窓から観察 松本・金原砂防堰堤 児童ら見学会

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 松本市奈川の金原(かなばら)砂防堰堤(えんてい)に魚道が完成し16日、地元住民や奈川小学校児童らを対象にした見学会が開かれた。魚道は、幾つもカーブを設け複雑に折れ曲がって傾斜を緩やかにした珍しい形で、魚が遡上(そじょう)しやすくなった。  金原砂防堰堤は1959(昭和34)年、奈川地区を流れる奈川に造られた。高さ18メートルあり、魚の動きを分断してしまうため、地元の安曇漁業協同組合などが、下流の奈川渡ダムに生息するサクラマスやイワナなどが遡上し産卵できるよう、魚道設置を国に求めていた。  魚道は奈川左岸に造られ、全長224メートル、幅2・6メートル。途中2カ所に窓を設置し、アクリル板を通して魚道内を観察できる。国土交通省松本砂防事務所(松本市)の事業として2011年に着工され、総事業費は約2億円。  16日は、奈川小の児童39人が体長10センチほどのイワナの稚魚約420匹を魚道に放流した。観察窓から眺め「水族館みたい」「あっ、跳ねたよ」と大喜び。3年の小林拓未君(9)は「魚の模様がよく分かって楽しい。いっぱい増えればうれしい」と話していた。  魚道は誰でも見学できるが、魚道内での釣りは禁止。ながわ観光協会の亘亘(わたりわたる)会長(53)は「地域の観光資源として有効活用していきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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