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「伊那技専で」上伊那集約 県工科短期大配置 県に要望方針 

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 県工科短期大学校(上田市)の上伊那地方への拠点配置で、上伊那としての意見集約に向けた会合が16日、伊那市であり、配置場所は、県の検討会で議論されてきた県伊那技術専門校(上伊那郡南箕輪村)の活用案でまとまった。地元要望を踏まえて教育課程についてあらためて意見集約した上で、9月初めまでに、上伊那への拠点配置を求めてきた関係7団体として県に要望書を提出する方針。  会合は公益財団法人上伊那産業振興会が呼び掛け、上伊那広域連合や地元産業界の代表らが出席した。  冒頭以外は非公開。終了後の会見で、振興会理事長の向山公人・伊那商工会議所会頭(県議)は、上伊那唯一の工業高校、駒ケ根工業高(駒ケ根市)を含む職業高校や、技術力を持つ地元企業と密に連携することを併せて県に求めると強調。上田市の工科短大との関係は「本校・分校」ではなく「並列」の扱いを求めることも確認したとした。  会見に出席した公益財団法人県テクノ財団伊那テクノバレー地域センター地域協議会長の向山孝一・KOA(伊那市)会長は、技術の伝承、技術革新への対応などの課題に触れ、工科短大を拠点に「地域での人材育成を急がねばならない」と強調。広域連合長の白鳥孝伊那市長は「(学生が)きちんとした技術力を付け、地域貢献ができる学校を望んでいる」と述べた。  拠点配置をめぐっては、上伊那南部4市町村の教育関連2団体が2月、駒ケ根工業高近くに設置し連携することが工科短大の機能発揮に「有益」とし、県に要望書を提出した。2団体はこの日の会合に先立ち、伊南地域としての判断を杉本幸治・駒ケ根市長に一任。広域連合代表副連合長として出席した杉本市長は会見で「いち早く上伊那地域が望む有能な人材を育成していくことが大事」とし、早期開校や建設事業費などを念頭に「(伊那技専の活用が)一番現実的だ」と述べた。  一方、唐木一直・南箕輪村長は取材に、伊那と木曽を結ぶ国道361号権兵衛トンネルがある交通面からも伊那技専が「最適な場所」と指摘。上伊那農業高や信州大農学部とも近く、「学園の集積地として学生の交流が図れるのではないか」と述べた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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