中野、安曇野両署は16日、うその融資や社債投資名目で、安曇野市の60代女性が3100万円余り、中野市の70代女性が450万円をそれぞれだまし取られたと発表した。ともに詐欺の疑いで調べている。 安曇野署によると、安曇野市の女性は5月下旬以降、融資会社から融資を案内するファクスや電話を受け、融資を申し込んだ。その後、複数回にわたって電話で保証金や手数料などを振り込むよう求められ、指定された複数の金融機関の口座に69回にわたって計3100万円余りを振り込んだ。 だが、融資は1度も受けられず、弁護士に相談して被害に気付き、同署に届け出た。 一方、中野署によると、中野市の女性宅には6月26日ごろ、社債購入の案内パンフレットが届いた。2日後に別の会社の社員を名乗る男から電話があり、「パンフレットが届いた人しかその社債を購入できない。知人のハシモトが支払うので、共同購入の申し込みをしてほしい」と持ち掛けられ、女性は社債の購入を申し込んだ。 その後、社債を発行するという会社の社員を名乗る男から「ハシモトは代金を振り込んだが、個人名義でなかったため、いったん返金した。当社に損害が出るので450万円だけでもすぐに支払って」と電話で求められ、女性は7月2日に自宅を訪れた男に現金450万円を手渡し、だまし取られた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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