上高井郡高山村の松川渓谷にある「雷滝(かみなりだき)」に、涼を求めて県内外から多くの人が訪れている。水が流れ落ちる様子を裏側から眺めることができるため、「裏見(うらみ)の滝」とも呼ばれる。17日は冷たい水しぶきに、観光客らが歓声を上げていた。 雷滝は、山田温泉から3キロほど上流にある。落差約30メートル。ひさしのように突き出た岩の上から、松川の水が勢いよく流れ落ちている。滝の裏側に入ると、ひんやりとした空気に包まれるため、夏には特に訪れる人が多くなる。 水の音はすさまじく、近くにいる人の声も聞こえにくくなるほど。高山村誌によると、雷鳴のようなごう音が名前の由来との説もある。 周辺には観光客の姿が目立ち、手を伸ばして水に触れたり、記念写真を撮ったりして楽しんでいた。夫婦で初めて訪れた古田〓助(こうすけ)さん(78)=上田市中野=は「涼しくて気持ち良かった。一夏、滝の裏側で過ごせたら極楽だね」と笑っていた。 (〓は、鉄の右が公)(長野県、信濃毎日新聞社)
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