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連合チーム「明科・中条・犀峡」初戦で涙

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 ユニホームは違っても、心は一つ―。第95回全国高校野球選手権長野大会で18日、野球部員が9人未満の明科高校(安曇野市)、長野西高校中条校(長野市)、篠ノ井高校犀峡校(同)が連合チームを結成し初出場した。部員不足が理由の連合チームの夏大会出場は初。松代高校(長野市)に0―19で敗れた選手たちは、悔しさをにじませつつ、短い期間で関係を深めた仲間と試合ができた喜びをかみしめた。  チーム名は「明科・中条・犀峡」。試合は上田市の県営上田野球場で行われた。エースで主将の明科高3年竹内秀行君(18)が6月末に利き腕の左手小指を骨折したため、中条校2年吉川俊弥君(17)が先発。11点差がついた三回表からは、けがが完治していない竹内君が登板した。  「先輩たちは最後の夏だから絶対勝ちたかった」。試合後肩を落とす吉川君に竹内君は「一緒にプレーできて楽しかった。来年も頑張って」とエールを送った。竹内君の母良美さんは「けがをしても弱音を吐かず、主将の責任をよく果たしたと思う」と涙ながらに話した。  明科6人、中条3人、犀峡2人のチームは、5月から毎週土日に各校グラウンドで合同練習をしてきた。積極的に言葉を交わし、交換ノートでも意見交換した。「短い期間だったが分かり合えた」と竹内君。中野市から約2時間かけて通学している犀峡校3年小林隆弘君(18)は、明科高校で練習するため犀峡校に前泊することもあった。「夏の大会に出るうれしさで頑張れた」と話した。  監督の明科高教諭井口雄弥さん(25)は「なかなか実戦経験を積めなかったが、選手は各校のプライドを持って、最後の一球まで戦う姿勢を見せてくれた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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