2006年7月に県内を襲った豪雨災害から丸7年となった19日、土石流で7人が犠牲となった岡谷市湊地区にある湊小学校は全校集会を開いた。児童136人が、被災状況を記録したDVDを見たり、地元区長から被災当時の様子を聞いたりして災害の恐ろしさを学んだ。 集会では、大量の木や泥に埋め尽くされた小田井沢(おたいざわ)川流域の状況や破壊された家屋、捜索活動などの様子が映し出され、子どもたちは真剣な表情で見入った。 地元の花岡区長の小口久一さん(66)は「災害があったことを絶対に忘れてはいけない」と強調。当時、土石流の発生は予想していなかった―とし、「いつ、どんな災害が起きるか分からない。自分の身は自分で守らないといけない」と呼び掛けた。 6年生の浜有那(ゆな)さん(11)は「災害のことはよく覚えていない。(映像などで)すごい被害だったんだと分かった」と話していた。 同校は災害の記憶を風化させず、子どもたちの防災意識を高めようと、毎年この時期に集会を開いている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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