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集金の仕組み村教委把握せず 宮田中の給食費着服

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 上伊那郡南箕輪村南部小学校の女性事務職員(39)が同校で給食費など163万円余を、前任校の同郡宮田村宮田中学校でも教職員の給食費109万円余を着服していた問題で、宮田村教育委員会が当時、宮田中の給食費集金の仕組みを把握していなかったことが25日、同村教委への取材で分かった。職員が現金の出し入れを1人で担当していたこともあり、村教委は学校の会計を調べる機会があっても着服を見抜けなかった。  宮田村教委によると、把握していなかったのは、教職員の給食費を給与から天引きして集める口座。本来は、この口座から下ろした現金をあらためて学校全体の給食費の口座に入金するが、職員は入金せず着服していたという。  職員が2011年2月に「給食費89万円余が不足している」と学校に報告した際、村教委と学校は職員が作った書類に基づき、全体の給食費口座の支出部分だけを調べた。このため、教職員分の給食費が入金されていないことに気づかず、予算を上回る支出があったと判断。補正予算で補填(ほてん)した。村はこの件で校長ら計4人に「訓諭」など「指導上の措置」をしたが、この職員は対象外だった。  南箕輪村南部小での着服発覚を受け、宮田村教委が職員に事情を聴き、通帳や決算書類を調べ直した結果、教職員給食費の口座の存在を把握。そこから引き出した金額と全体の給食費口座の入金額を照合し、109万円余の被害を確認したという。  宮田村教委の平沢武司教育長は教職員給食費について、現金化を経ずに学校全体の口座に直接入金される仕組みに変えると説明。指導上の措置を受けた4人の名誉回復にも努めるとしている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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