飯田下伊那地方の7高校の1~3年生計17人が8月6~9日、東日本大震災の被災地を訪れる。飯田市社会福祉協議会主催で、ことし3月に続く取り組み。今回は「夏休み高校生サマーチャレンジ」と名付けた。岩手県宮古市や山田町を訪れ、同町の子どもらと飯田地方の伝統工芸「水引細工」を作るなどして交流する。27日は飯田市で事前学習があり、16人が参加した。 市社協職員からボランティアの心構えや同町の被災状況などの説明を受けた後、2度目の参加となる7人が3月に訪れた際の感想を語った。全員が被害の大きさに衝撃を受けたといい、「想像より復興が進んでいなかった」「(現地の人に)掛ける言葉が思いつかなかった」と話す生徒もいた。水引細工の作り方なども習った。 2度目の参加となる飯田OIDE長姫高(飯田市)3年伊藤輝(ひかる)君(17)は「前回は被災者に笑顔で迎えられ、自分が元気をもらった。被災者のために何かしたい思いが強くなった」。初参加の飯田高(同市)2年礒田麻李(まり)さん(16)は「自分にできることは何でもやりたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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