JR飯田線が登場するアニメ「究極超人あ~る」ゆかりの田切駅(上伊那郡飯島町)から伊那市駅まで、最短コースで約17キロの沿線を自転車で走るツアーが27日あった。全国から約80人が参加。アニメの登場人物など思い思いの格好で、アニメと同じ所要およそ1時間を目標に走った。 アニメでは東京の高校生らが伊那市までの旅の途中、田切駅で電車を逃し自転車で伊那市駅を目指す。ツアーは同市職員らの自転車クラブが昨年始め、ことしは同市や飯島町の地元住民らも協力した。 1991年の作品公開後、田切駅にはファンが集まり、周辺を清掃するなどしている。主催者は開会式で、他のアニメでも見られるようになった「聖地巡礼」は同駅が「発祥の地」と宣言した。 「あ~る」の大ファンという埼玉県の学生松明(まつあき)亜美さん(19)は、主人公と同じ学生服にげた履き姿で応援。電車で初めて訪れ「来て良かった。来年は走りたい」。田切区長の中林正文さん(73)は「こんなに田切が有名とは知らなかった。来年以降も続けてほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧