茅野市のJR茅野駅前で28日、来春公開予定の映画「白ゆき姫殺人事件」(中村義洋監督)のロケがあった。主演の井上真央さん(26)や綾野剛(ごう)さん(31)が出演する場面を撮影。地元の住民約40人もエキストラとして通行人やバスの乗客を演じ、緊張の面持ちで撮影に臨んだ。 原作は作家湊かなえさんのサスペンス。殺人事件の犯人と疑われた主人公を井上さん、事件を取材するワイドショーのディレクターを綾野さんが演じる。事件現場の森のイメージが信州と重なったこともあり、諏訪市の諏訪圏フィルムコミッションの仲介で諏訪地方を撮影地に選んだ。 この日は、綾野さんが事件の取材で茅野駅に降り立つ場面などを撮影。地元のエキストラは、スタッフから立ち位置などの指示を受けながら演技した。エキストラの募集に協力し、自らも通行人として出演した茅野市観光課職員の山本貢史(こうじ)さん(39)は「映画のロケ地になることで、茅野がPRできればうれしい」と話していた。 撮影は諏訪市や諏訪郡富士見町でも行い、8月中に全ての撮影を終える予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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