県内の美容師でつくる県美容師厚生労働大臣認定上級着付師会は29日、着物の着付け講習会を松本市内で開いた。着付け技能の向上が目的。会員や県美容業生活衛生同業組合の美容師ら約300人が参加し、着付けの基本を確認した。 着付けの研究会「嶺美会(れいびかい)」の田中寿恵(ひさえ)会長(松本市)が講師を務め、既婚女性の礼装・留め袖の着付けを人形で実演した。腹回りにタオルを当てて体形を補正する方法や、長短2種類の帯の締め方などを見せた。未婚女性が着る中振り袖、はかまの着付けは、モデルの女性に実際に着付けて説明。モデルが会場を回ると、参加者たちが盛んに写真を撮影した。美容師仁平(にひら)明美さん(37)=同=は「体形の補正の仕方や帯の結び方を試してみたい」と話していた。 同会の小田川八代枝(やよえ)運営委員長(67)=佐久市=は「基礎ができていないときれいに仕上がらない。説明しながらの実演だったので、分かってもらえたと思う」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧