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子規の「一茶評」展示始まる 信濃町の一茶記念館で

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 明治時代を代表する俳人・歌人正岡子規(1867~1902年)が、上水内郡信濃町出身で江戸時代の俳人小林一茶(1763~1827年)の俳句を評した自筆原稿の一般公開が1日、同町一茶記念館で始まった。一茶の作品などを収めて1897(明治30)年に刊行された「俳人一茶」に子規が寄稿したもので、長野市戸隠の民家土蔵で見つかった。子規の自筆原稿は数が少ないこともあり、初日から多くの人が訪れた。  「俳人一茶」は、ともに長野市出身で国学院大で学んだ宮沢義喜(よしき)と宮沢岩太郎がまとめた。原稿は5枚で、掛け軸に表装されている。「一茶の俳句を評す」と題し、「一茶の特色は主として滑稽、諷(ふう)刺、慈愛の三点に在り」などと高く評価している。  義喜のひ孫の宮沢豊穂(とよほ)さん(62)=長野市戸隠=が、ことしの一茶生誕250年を機に土蔵を整理し、掛け軸を発見した。1997年に同じ土蔵で見つかった「俳人一茶」初版本も展示。同館を訪れた豊穂さんは「子規や一茶、筆者がどういう人だったのか、原稿を通して感じてほしい」と話していた。  公開は11月末まで。大人500円、小中学生300円。期間中は無休。問い合わせは同館(電話026・255・3741)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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