長野中央、上田両署は2日、長野市内の80代男性が現金350万円、上田市内の60代男性が現金約260万円をそれぞれだまし取られる特殊詐欺の被害があったと発表した。詐欺の疑いで調べている。 長野中央署によると、7月26日、長野市の男性宅に息子を名乗る男から電話があり、「会社の機密書類をなくした」などと話した。29日にも電話があり、「内密に処理するため350万円必要になった」と現金を要求。同日午前11時ごろ、自宅を訪れた息子の部下を名乗る黒色のスーツ姿の男に現金350万円を手渡した。今月1日に息子本人から男性に電話があり、だまされたと気が付いた。 一方、上田署によると、上田市の男性は6月下旬ごろ、知らない男から電話で「こちらで予想して馬券を買い、当たった金額を振り込む」などと持ち掛けられた。その後、数千円の当たりが出たとの連絡があり、男性は当たった馬券の代金を都内の住所にレターパックで送付。男の説明通り、当たった金額が男性の金融機関口座に振り込まれた。 その後、「1千万円以上の当たりが出たので400万円送付して」との電話があり、男性が断るとコンサルタント業を名乗る別の男から「こちらも金を出すので出せる分だけ出して」と言われた。男性はレターパックで3回にわたり計約260万円を送付。だが配当金は振り込まれず、同署に届け出た。(長野県、信濃毎日新聞社)
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