県内各地で3日、夏祭りが盛り上がりを見せ、松本市では「松本ぼんぼん」、長野市では「長野びんずる」が開かれた。この日の最高気温は、両市とも30度を下回る7月上中旬並みと暑さは少し和らいだが、祭りが始まると、市街地は繰り出した大勢の人たちの熱気に包まれた。 39回を迎えた松本ぼんぼんには職場や学校、仲間同士でつくる314連計2万6700人(主催者発表)が参加。軽快な曲に合わせて元気よく踊りながら練り歩いた。父(43)が参加した連で一緒に踊った松本市田川小5年の小割大雅(こわりたいが)君(10)は「たくさんジャンプして疲れました」。 プロバスケットボール男子bjリーグ信州ブレイブウォリアーズの選手とブースター(ファン)の連はチームのPRも兼ねて昨年に続き2回目の参加。「応援お願いします」と書いた板を持った斎藤崇人選手(28)=千曲市=は「子どもも大人も踊れることに驚いた」と感心した様子だった。 43回目の長野びんずるには253連、約1万1600人(主催者発表)が参加。善光寺(長野市)のびんずる尊者像の「300歳」に当たることしは、同寺から贈られたしゃもじも配られた。法被姿の踊り手たちが両手のしゃもじを打ち鳴らし、「そーれ」の掛け声に合わせて跳びはねる人もいた。 長野市青木島小4年依田陸君(9)は通っている体操教室の連に参加し、「びんずるがあると夏って感じ」。県内各地の友人ら約30人と連をつくって初めて参加した上田市の会社員窪田雄太さん(31)は「踊りがシンプルでのりやすい」と笑顔を見せた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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