東京都新宿区四谷一帯の飲食店16店で4日、酒好きの人が各店を回って長野県内の酒蔵が造った日本酒などを「はしご酒」する「大長野酒祭り」が開かれた。県内44の酒造会社の役員らが各店に分かれ、訪れた人にそれぞれの銘柄の特長をPR。約1千人がぐい?みを手に四谷を巡り、信州産の酒を楽しんだ。 2011年から開き、3回目。千曲市出身で居酒屋「日がさ雨がさ」店長の宮沢一央(かずお)さん(37)らが「信州の日本酒の良さを伝えよう」と呼び掛け、最初の年は3店で開催。17の酒蔵が協力し約120人が来た。昨年は9店、協力する酒蔵は32に増加、約500人が訪れた。ことしの参加者はその倍となった。 地酒専門店「やまちゃん」では、高沢酒造(上高井郡小布施町)など3社がPR。杜氏(とうじ)の高沢賀代子さん(47)は「日本酒に力を入れる店が多い四谷で、日本酒ファンと接する機会はありがたい」。さいたま市から訪れた会社役員の政元(まさもと)竜彦さん(46)は「信州の酒はバリエーションが豊かだと感じた」と話した。 宮沢さんは「蔵元がこれだけ協力してくれる『はしご酒』のイベントは珍しい。信州にはおいしいのにあまり知られていない酒が多い。認知度を高めたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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