北佐久郡軽井沢町の人口が5日、1923(大正12)年の町制施行以来、初めて2万人を超えた。1997年までのほぼ15年間は1万5千人台で推移したが、同年の長野新幹線開通を契機に増加のペースが速まり、この15年ほどで4千人余り増加した=グラフ。 同町は1日に町制施行90周年を迎えた。町住民課によると、5日午前に2人が転入して人口2万人に達し、午後も転入が続いたため、同日夕の窓口業務終了時には2万8人となった。 同町は新幹線の開通で東京までの所要時間が約1時間となり、新たな移住者が増えた他、別荘所有者で同町に住所を移す人も相次いだ。町は第5次長期振興計画(2013~22年度)で、将来の人口を17年に2万100人、22年に2万1000人と推計しており、町企画課は「今のところ推計よりペースが速い」と話している。 旧中山道の軽井沢、沓掛、追分の3宿があった同町は、1886(明治19)年に訪れたカナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーによって避暑地として見いだされ、急速に発展した。旧東長倉村から軽井沢町になった1923年の人口は5012人だった。現在は年間延べ約780万人の観光客が訪れている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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