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石積み砂防施設「牛伏川階段工」の特徴学ぶ 松本で市民見学会

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 土木系の技術者などでつくる地盤工学会中部支部信州地盤環境委員会などは28日、7月に国重要文化財に指定された松本市内田の石積み砂防施設「牛伏(うしぶせ)川階段工」で市民見学会を開いた。階段工やその上流部で明治・大正期に造られた一帯の施設について、特徴や歴史を学んだ。  階段工は「フランス式階段工」とも呼ばれ、長さ約140メートルにわたって階段状に続いている。明治~大正に整備された砂防施設の下流部分で、歴史的、技術的価値を評価されて国重要文化財になった。  この日は約60人が参加。同委員会運営委員で前県上田建設事務所長の山浦直人さん(61)=長野市=や、地元住民らでつくり、施設を巡る登山を続ける「牛伏鉢伏(うしぶせはちぶせ)友の会」の会員が案内し、階段工から約2キロ上流まで見学した。  山浦さんは「味のある土木施設が少ない中、技術だけでなく内容も素晴らしい施設」と強調。初めて見学した国立長野高専(長野市)5年の塚田雄一さん(20)は「今でも使われている技術力の高さがすごい」と話していた。  11月11日、牛伏鉢伏友の会が一帯を巡る登山を開く。市内田公民館(電話0263・58・2494)へ事前に申し込む。参加費は大人1500円、小中学生500円。同12日午後1時から、県などが重文指定を記念したシンポジウムを松本市のMウイングで開く。無料。(長野県、信濃毎日新聞社)


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