下高井郡野沢温泉村の野沢温泉スキー場を運営する会社「野沢温泉」は10日、雪室内で飲食を楽しむ「スノーBAR(バー)」を初めて開いた。天然雪が夏まで保存できる同スキー場の涼しさをアピールし、自然エネルギーの活用を考えてもらおうと企画。連日暑い日が続く中、ひとときの涼を求めて家族連れなど多くの人が訪れた。 雪室はゴンドラ山頂のやまびこ駅そばの標高約1400メートルの場所にあり、幅5メートル、奥行き10メートルほど。午前10時ごろには屋外も気温23度ほどと涼しかったが、雪室内は人の出入りで変化はあるものの10~15度ほどと、さらに低かった。雪室内にはスコップで通路やいすを設け、雪中保存したリンゴやジュース、酒などを販売した。 訪れた人は「天国だ」などと声を上げ、雪にはしゃいで滑って転んでしまう子どもも。東京都小金井市から同村に帰省し、家族らと訪れた佐々木優嘉(ゆうか)さん(35)は「涼しくて子どもも上機嫌になりました」と話していた。 スノーBARは18日までの午前10時~午後3時に開く。(長野県、信濃毎日新聞社)
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