12日午前5時半ごろ、JR小海線小海駅(南佐久郡小海町)のホームに止まっていた小諸行きの下り始発列車(2両編成)の側面に大きな落書きがあるのを運転士が見つけ、JR東日本長野支社総合指令室(長野市)に通報した。同支社は佐久署へ被害届を出し、同署が器物損壊の疑いで調べている。 同支社は「営業列車として運転できない」と判断し、同5時57分発のこの列車の運転を取りやめた。この影響で、小諸―小海間の上り列車1本も運休、小海―中込間でも1本が部分運休した。 同支社によると、落書きされていたのは1両目の側面全体と2両目の側面の一部で、いずれもホーム側。黒や青など複数の色のスプレーでアルファベットが描かれているが、意味は不明という。同支社は落書きを消し、営業運転できる程度に復旧したとしている。 この列車は11日午後10時34分に小海駅に到着した。同駅は夜間は無人になるが、線路などを越えてホームに上がることはできるという。 小海駅では昨年8月19日朝にも、前日夜から止まっていた列車(3両編成)の2両目側面に落書きがあるのが見つかり、佐久署が同容疑で調べていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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